本記事では『Resizeプロパティ』『Offsetプロパティ』の使い方をざっくり解説します。
これらのプロパティはRangeオブジェクトを使いこなすには必須で、覚えるとかなり便利なモノなので、ぜひ覚えていってください。
Offsetプロパティの使い方
まずはOffsetプロパティの簡単な解説をします。
『Offsetプロパティ』は”指定した起点から、引数で指定した行数・列数分、セル位置を移動させる”ためのプロパティです。
Offsetプロパティの書式
Offsetプロパティの書式は下の通りです。
オブジェクト.Offset(行数, 列数)
引数 | 意味 |
行数 | 「下方向(もしくは上方向)に移動する行数」を指定する |
列数 | 「右方向(もしくは左方向)に移動する列数」を指定する |
Offsetプロパティの参考コード
下はOffsetプロパティを使った参考コードです。
1 2 3 4 5 |
Sub sample1() Range("A1").Offset(2, 3).Value End Sub |
上のコードでは「セルA1を起点に下に2行・右に3列分移動したセルの値」を取得します。
※基準位置は「Offset(0, 0)」です。
例えば、下の表を対象に上のコードを実行した場合は”6”が出力されます。
Resizeプロパティの使い方
次にResizeプロパティについて簡単に解説します。
『Resizeプロパティ』は”すでに選択したセル範囲を、新しく行数・列数を指定して変更する”ためのプロパティです。
Resizeプロパティの書式
Resizeプロパティの書式は下の通りです。
オブジェクト.Resize(行数, 列数)
引数 | 意味 |
行数 | 「新しい範囲の行数」を指定する |
列数 | 「新しい範囲の列数」を指定する |
Resizeプロパティの参考コード
下はResizeプロパティを使った参考コードです。
1 2 3 4 5 6 7 |
Sub sample2() With Range("B2:B3") .Resize(.Rows.Count + 1, .Columns.Count + 2).Select End With End Sub |
上では「セルB2~B3の選択範囲から、下方向に1行・右方向に2行分拡張して変更する」といったコードになっています。
下が実行した後のイメージになります。
本記事で紹介した2つのプロパティの実用的な使い方は下の記事を参考にしてみてください。
【VBA】CurrentRegionの使い方【空白を識別して範囲指定する】
VBAでの『CurrentRegion』は”空白のセルで囲まれた範囲を読み取り、参照する”ためのプロパティです。
このプロパティでセル範囲を選択すれば、選択したい行や列が増えたとしても、「空白のセルで囲む範囲」という特性によっ...
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