FileSystemObjectクラスはファイルシステムへのアクセスをするためのクラスです。
つまり、VBAからファイルシステムである「ドライブフォルダ」「ファイル」を操作するための入り口の役割、もしくは直接的に操作するメンバーも多数提供されています。
FileSystemObjectの使い方
参照設定がされている場合は「New」キーワードを使って、下のようにFileSystemObjectのインスタンスを生成するところから始めます。
逆に参照設定をしていない場合は「CreateObject」関数を使って下のように記述します。
使い方としては、FileSystemObjectをインスタンス化した後に、このクラスのプロパティ・メソッドを記述していく感じになります。
※詳しくは下の参考コードを確認ください。
参照設定とはパソコンにインストールされているライブラリを、VBAで使えるようにする仕組みです。
1.「開発タブ」→「Visual Basic」
2.「ツール」「参照設定」
FileSystemObjectの参考コード
ここで使うデータは下の「テキストファイル(data.txt)」になります。
全5行(空白も含めて)のデータをFileSystemObjectクラスを使って読み込む処理コードを紹介します。
FileSystemObjectの参考コード
下は「対象ファイルのデータ(文字列)を全て取得し、取得したデータをイミディエイトに出力」するコードになります。
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Sub sample() Dim fso As Object Dim ts As Object Dim str As String Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject") ' インスタンス化 Set ts = fso.OpenTextFile("C:\Users\username\Desktop\Data.txt", 1) ' 対象ファイルを開く str = ts.ReadAll ' ファイル内の全てのデータを取得 ts.Close ' ファイルを閉じる ' 一応、オブジェクト参照を外しておく Set ts = Nothing Set fso = Nothing Debug.Print (str) '確認用 End Sub |
FileSystemObjectクラスを用いている場所は7行目~10行目になります。
7行目:インスタンス化して変数fsoに入れる。
8行目:FileSystemObjectクラスのOpenTextFileメソッドを使って、指定した場所のファイルを開く。
9行目:FileSystemObjectクラスのReadAllメソッドでファイル内の全ての文字を読み込む。
10行目:8行目で開いたファイルを閉じる。
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