【VBA】自動翻訳ツールで一括変換する【Google翻訳】

本記事ではVBAで自動翻訳ツールの簡単な作り方を解説していきます。

結構便利なので、ぜひ使ってみてください。

※処理が遅い場合は30行目の待機時間を限界まで縮めてみてください。

自動翻訳ツールで一括変換する【Google翻訳】

ここでは「複数の英文を日本語に変換する」という内容でやってみます。

下が今回読み込みと書き込みで使う表になります。

そして、下がGoogle翻訳を使った翻訳コードになります。※今回はIEを使う。

Sub sample1()

    Dim ws As Worksheet
    Set ws = Sheets("Sheet1")

    ' --- IEを表示(起動)する
    Dim objIE As Object
    Set objIE = CreateObject("Internetexplorer.Application") ' IEオブジェクト

    ' --- ワークシート関数を使う準備
    Dim excelApp As Object
    Set excelApp = CreateObject("Excel.application")

    ' --- 翻訳処理
    Dim urlEncode As String ' 文字列をURLエンコード化した値
    Dim url_TranslationPage As String ' 翻訳ページのURL
    Dim translationVal As String ' 翻訳された文字列
    Dim pageSentences As Object

    ' ワークシートの翻訳対象列の最終行を取得する
    Dim lastRow As Long
    lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

    Dim i As Long
    For i = 2 To lastRow
        urlEncode = excelApp.WorksheetFunction.EncodeURL(ws.Cells(i, 1))
        url_TranslationPage = "https://translate.google.co.jp/?sl=en&tl=ja&text=" & urlEncode & "&op=translate"
        objIE.Navigate url_TranslationPage

        Application.Wait Now() + TimeValue("00:00:05") ' ページ表示するまでの待機時間

        Set pageSentences = objIE.Document.getElementsByClassName("JLqJ4b ChMk0b")
        translationVal = Mid(pageSentences(0).innerText, 1, InStr(pageSentences(0).innerText, vbCrLf))
        ws.Cells(i, 3).Value = translationVal
    Next i

    Set excelApp = Nothing
    Set pageSentences = Nothing

    ' --- IEを閉じる
    objIE.Quit
    Set objIE = Nothing

End Sub

Sub sample1()

Dim ws As Worksheet

Set ws = Sheets("Sheet1")

' --- IEを表示(起動)する

Dim objIE As Object

Set objIE = CreateObject("Internetexplorer.Application") ' IEオブジェクト

' --- ワークシート関数を使う準備

Dim excelApp As Object

Set excelApp = CreateObject("Excel.application")

' --- 翻訳処理

Dim urlEncode As String ' 文字列をURLエンコード化した値

Dim url_TranslationPage As String ' 翻訳ページのURL

Dim translationVal As String ' 翻訳された文字列

Dim pageSentences As Object

' ワークシートの翻訳対象列の最終行を取得する

Dim lastRow As Long

lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

Dim i As Long

For i = 2 To lastRow

urlEncode = excelApp.WorksheetFunction.EncodeURL(ws.Cells(i, 1))

url_TranslationPage = "https://translate.google.co.jp/?sl=en&tl=ja&text=" & urlEncode & "&op=translate"

objIE.Navigate url_TranslationPage

Application.Wait Now() + TimeValue("00:00:05") ' ページ表示するまでの待機時間

Set pageSentences = objIE.Document.getElementsByClassName("JLqJ4b ChMk0b")

translationVal = Mid(pageSentences(0).innerText, 1, InStr(pageSentences(0).innerText, vbCrLf))

ws.Cells(i, 3).Value = translationVal

Next i

Set excelApp = Nothing

Set pageSentences = Nothing

' --- IEを閉じる

objIE.Quit

Set objIE = Nothing

End Sub

Google翻訳の翻訳時にはURLに翻訳対象の文字列を組み込んでいます。

そして、今回は英語から日本語に変えるため、「https://translate.google.co.jp/?hl=en&sl=ja&tl=ja&text=」というURLになっています。

※日本語→英語の場合は「?sl=ja&tl=en&text=」となる。

そのURLに組み込まれた文字列が翻訳され、画面右に表示されます。

なので、上のコードでは「URLに翻訳対象文字列を組み込み、翻訳後の文字列を取得し、シートに書き込む」といった内容になっています。

8行目：ＩＥをインスタンス化（コード上で使えるようにする）

12行目：ワークシートのEncodeURL関数を使う準備

26行目：シートA列の和訳対象をURLに組み込めるようにURLエンコード化を行う

27行目：翻訳対象を組み込んだGoogle翻訳のURLを作成

28行目：Google翻訳にアクセスして翻訳する

32行目：Google翻訳ページを構成するHTMLで翻訳後の文字列が表示されている箇所の値を全て取得する（class=”JLqJ4b ChMk0b”）

33行目：翻訳後の文字列を取得する※文字列クリック時に表示される値まで取得してしまうので、Mid関数で必要な部分だけ抜き出している。

34行目：シートに和訳を書き込む

上のコードを実行すると下のような結果が得られます。

翻訳機能がイマイチなので、不自然な和訳になってしまっていますが、Google翻訳の翻訳後の文字列を取得することができました。

これで自動翻訳ツールの完成になります。

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