On Error Resume Nextステートメントはエラーが生じる可能性のある処理がある場合に用いられます。
このステートメントを使うと、エラーが生じた場合にそのエラーを無視し、それ以降の処理を正常に実行することができます。
そんなOn Error Resume Nextステートメントについて簡単に解説していきます。
ちなみにエラーを回避した上で、エラー時の処理を指定できる『On Error GoTo』も覚えておきましょう。
On Error Resume Nextステートメントの使い方
On Error Resume Nextステートメントはエラーを無視して処理を継続します。
このステートメントを前もって記述しておくと、エラーが発生したとき、そのエラーが発生した処理の次の行に移り、処理を継続していきます。
On Error Resume Nextステートメントの参考コード
次にOn Error Resume Nextステートメントの具体的な使い方になります。
ここで使うエラーが生じるコード(存在しないシート参照)
例えば、下のように「存在しないシートを参照しようとしたときのコード」で試してみます。
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Sub sample1() MsgBox Sheets("存在しないSheet").Range("A1") End Sub |
上のコードを実行すると、存在しないシートを参照しようとして下のようなエラーが生じます。
On Error Resume Nextを使ったエラー対策
上のコードに対して、On Error Resume Nextを使って「エラーを無視して処理を継続する」ようにしてみます。
下は「エラー部分を無視し、次の処理の”エラーが生じた後のメッセージ”を表示する」という内容にしています。
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Sub sample2() On Error Resume Next MsgBox Worksheets("存在しないSheet").Range("A1") MsgBox "エラーが生じた後のメッセージ" End Sub |
3行目にOn Error Resume Nextを記述したことで、以降エラーが生じても無視して処理を続けるようにしています。
そして、4行目でエラーが生じますが無視して、次の「MsgBox “エラーが生じた後のメッセージ”」を実行します。
ですので、上のコードを実行すると下のような結果が得られます。
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