『Line Input #』は”ファイルから1行を読み込む”ステートメントです。
このステートメントについて、ちょこっと解説します。
Line Input #の記述方法
『Line Input #』の記述の仕方は下の通りです。
[Line Input #ファイル番号, 変数名]
・ファイル番号:任意のファイル番号を指定する
・変数名:読み込んだ文字列を代入する変数名を指定する
ざっくりとした使い方の説明は下の通りです。
Openステートメントで対象のファイルを開き、ファイル番号を指定
→Line Inputで「指定したファイル番号」と「変数名」を指定し、読込処理を行う
具体的な説明は下の参考コードで説明します。
Line Input #の参考コード
ここで使うデータは下の「テキストファイル」になります。
まずここでは上の「全てデータ(空白を含めた5行)を”1行ずつ”読み込む」までを順序だってやっていきます。
テキストファイルの1行目を読み込む
下はテキストファイルの1行目のデータ(11111)を読み込むコードです。
1行ずつ読み込む際には「Line Input #」ステートメントで読み込みます。
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Sub Sample1() Dim str As String Open "C:\Users\username\Desktop\Data.txt" For Input As #1 'テキストのある場所を指定する Line Input #1, str MsgBox str '確認用 Close #1 End Sub |
3行目:「Open」ステートメントでテキストファイルを開く。
※ファイルの場所の書き方が分からない場合は「対象ファイルを右クリック」→「プロパティ」→「”場所”欄」をコピーすればOK
4行目:「Line Input #」ステートメントで行全体を読み込み、変数に代入する。
[Line Input #(任意のファイル番号) , (読み込んだデータを代入する変数)]
テキストファイルのデータを1行目ずつ全てを読み込む
下は「対象ファイル(sample.txt)のデータを一行ずつ全ての行を読み込む」処理を行うコードです。
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Sub Sample() Dim str As String Open "C:\Users\username\Desktop\sample.txt" For Input As #1 Do Until EOF(1) Line Input #1, str MsgBox str '確認用 Loop Close #1 End Sub |
3行目:開く対象のファイルの場所を指定+ファイル番号を指定(ここでは”1”と指定していしている)
※ファイルの場所の書き方が分からない場合は「対象ファイルを右クリック」→「プロパティ」→「”場所”欄」をコピーすればOK
4行目:Do~Loopで繰り返す条件を設定
EOF(ファイル番号):現在位置がファイルの末尾に達したときに”True”を返す
Until:”true”になるまでDo~Loopの間の処理を繰り返す
※Do Loopが分からない人は『Do Loopの使い方』を参考にする
5行目:読み込み処理
7行目:ここまでがループ範囲
8行目:3行目で開いたファイルを閉じる(閉じるときはファイル番号で指定する)
Line Inputで重要な部分は上でいえば、3行目と5行目です。
3行目でLine Inputの『#ファイル番号』には任意の数字を指定します。
Line Inputを使う際には「Open」ステートメントを使って対象のファイルを開く必要があります。
その際にはOSに「これからはここで開いたファイルを〇番で表すよ」と伝える必要があります。
上のコードの場合は”1”と指定しています(ほとんどの場合、1つのファイルしか開かないので#1でOK)。
そして、5行目で3行目で指定した「ファイル番号(1)」と読み込んだデータを代入する「変数名(str)」を指定しています。
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