本記事では実行時一時的な処理を中断させることができる『Debug.Assertステートメント』について解説していきます。
はじめに:Stopステートメントとの違いとは
まずはStopステートメントとの違いについて簡単に説明します。
Stop:どんな場合でも処理を中断する
Debug.Assert:設定した条件に応じて処理を中断する
Stopステートメントは実行時に「Stop」と記述した部分に差し掛かったら、処理を中断します。
ですが、Debug.Assertステートメントは「Debug.Assert」と記述した部分に差し掛かっても、指定した条件を満たさなければ処理を中断することはありません。
2つのステートメントの大きな違いは”無条件か条件付き”ということになります。
Debug.Assertの記述方法
Debug.Assertステートメントを使いたいときの記述方法は下の通りです。
Debug.Assert 中断したいときの条件(Falseで中断)
Debug.Assertは”ブール式でFalseに評価された場合にのみ、処理を中断”します。
つまり、下のようにループ処理の場合などはTrueであれば中断されずに処理は続行されます。
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Sub sample() Dim i As Long For i = 1 To 10 Debug.Print i Debug.Assert i < 5 '--- 5以上になった場合に中断 Next End Sub |
上のコードではDebug.Assertの条件は「i < 5」にしています。
なので、イミディエイトウィンドウを確認すると、ループが変数iが5未満のときはしっかりと繰り返されていることが分かります。
そして、処理が中断したときのローカルウィンドウを確認すると、変数iが5になった段階で止まっていることが分かります。
こういった条件で処理を中断するのがDebug.Assertステートメントだということを覚えておきましょう。
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