『IF文』とは“条件を設定して「満たしている」と「満たしていない」ときに処理を分岐する”ためのステートメントです。
少し実用性のあるシステムを作ろうと思えば、必ずここで紹介するIF文を使うことになります。
なので、ぜひ、IF文を覚えていってください。
IF文の記述方法
ここでは「IF文の記述の仕方」「ざっくりとした参考コード」について解説していきます。
IF文の書式
IF文の記述の仕方は下のとおりです。
IF文は上のように条件を満たすかどうかで処理を分岐します。
条件はboolean型なので、『条件』部分には「True(条件を満たす)」「False(条件を満たさない)」の2つが戻り値になる数式などを記載する必要があります。
そして、条件を満した場合は上でいうところの『処理1』、条件を満たさない場合は『処理2』の片方の処理を行うという流れになります。
IF文の参考コード
たぶん、上の『IF文の書式』だけでは理解できない方もいるかと思います。
なので、下に実際にIF文を使った簡単なコードを貼るので確認してみてください。
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Sub sample1() Dim i As Integer i = 3 If i >= 2 Then Debug.Print "変数iは2以上です" Else Debug.Print "変数iは2未満です" End If End Sub |
上のコードの結果は「”変数iは2以上です”」が表示されます。
次にざっくり上のコードの説明は下のようになります。
4行目:変数iに3を代入
6行目:「変数iが2以上かどうか」を条件に指定
7行目:「変数が2以上」だった場合に、イミディエイトに”変数iは2以上です”と表示する処理
9行目:「変数が2以上」でなかった場合に、イミディエイトに”変数iは2未満です”と表示する処理
IF文はFOR文と組み合わせて使うことが多い
また、IF文はFOR文と組み合わせて使用されることが多いです。
例えば、上のコードにFOR文を組み込むとしたら下のようになります。
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Sub Sample2() Dim i As Integer For i = 1 To 3 If i >= 2 Then Debug.Print "変数iは2以上です" Else Debug.Print "変数iは2未満です" End If Next i End Sub |
上のコードではFOR文で変数iを1~3に変動させています。
その変動させた変数iの値が2以上かどうかによって処理を分岐させています。
上のコードを実行した結果が下のようになります。
変数iは1回目は”1”なので、条件である「2以上かどうか」を満たさないので、”変数iは2未満です”と表示されます。
ですが、2回目以降は変数iが”2以上”になるので、”変数iは2以上です”がイミディエイトに表示されます。
IF文の実践コード
では、IF文を実際のエクセルシート内のセルに使ってみます。
例えば、下の表に対して試してみます。
上の表では一人ひとりに点数を設定しています。
そして、「点数が80以上の場合は”A”、80未満の場合は”B”を列Eに表示する」というコードを書いてみます。
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Sub sample3() If Cells(3, 4) >= 80 Then Cells(3, 5) = "A" Else Cells(3, 5) = "B" End If End Sub |
3行目:「3行目の4列目(D3)の値が80以上かどうか」という条件を設定
4行目:条件を満たした場合は、3行目の5列目(E3)に”A”を表示
6行目:条件を満たしていない場合は、3行目の5列目(E3)に”B”を表示
そして、上のコードを実行すると下のようになります。
判定対象であるセルD3の値が80以上だったので、評価列であるセルE3には”A”が表示されました。
FOR文を組み合わせた場合
上の表のE列全てを埋めるためにFOR文と組み合わせると下のようなコードになります。
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Sub Sample4() Dim i As Integer For i = 3 To 7 If Cells(i, 4) >= 80 Then Cells(i, 5) = "A" Else Cells(i, 5) = "B" End If Next i End Sub |
そして、上のコードを実行すると下のような結果になります。
今回のコードではFOR文で変数iを3から7まで繰り返すようにしました。
これにより、3行目から7行目まで処理を繰り返し、同時にIF文の条件分岐も行えています。
ちなみにIF文について、より深く理解したい方は下の記事も目を通してみてください。
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