Excelの『AND関数』は”複数の指定した条件を全て満たしているかを判定する”ための関数です。
IF関数と組み合わせて、高度な処理を行うことがよくあるので、ぜひ覚えていってください。
では、さっそく解説していきます。
AND関数の使い方
ここではAND関数の「記述の仕方」「具体的な使い方」について解説していきます。
AND関数の記述の仕方
AND関数の記述は下の通りです。
=AND(論理式1,[論理式2],…)
引数 | 意味 |
論理式 | 「判定する条件」を指定する |
このAND関数はすべての条件が合致したら”TRUE”、1つでも不一致だったら”FALSE”を返します。
上の表では「3つのセルの中身をAND関数で判定する」ようにしています。
上を見ると、4行目のすべてのセルの中身が”TRUE”だった場合だけ、”TRUE”が返されていることがわかります。
AND関数の具体的な使い方
ここでは「”全科目30点以上ならTRUE、そうでない場合はFALSEと判定する”」という内容でAND関数を使ってみます。
下がその結果になります。
上の表では「3つのセル(B列・C列・D列)の値すべてが30以上かどうか」を判定しています。
そして、3行目である”田中太郎”の行では算数が30を下回っているので、判定ではFALSEが表示されています。
ですが、4行目の”鈴木次郎”の行では全てが30を上回っているので、判定ではTRUEが表示されています。
このようにAND関数は複数の条件を指定し、それらがすべて満たされれば”TRUE”を返し、1つでも満たされなければ”FALSE”を返す関数であることがわかります。
IFと組み合わせる記述
ちなみにAND関数はIF関数と組み合わせることが多いです。
例えば、上の表で組み合わせてみるとするなら下のようにできたりします。
上の式ではAND関数の全ての条件を満たしたら「追試はなし」、1つでも30を下回れば「追試がある」ということを伝えられるようにIFで分岐させています。
AND関数が返す値は”TRUE”か”FALSE”です。
ですが、この値をそのまま使うと、人によっては何を伝えたいか分からなかったりします。
なので、上の表のようにIF関数を使って、返す値を変化させることで意味が伝わるようにするなどのこともできたりします。
IFとの組み合わせは必ずと言ってよいほど使うので、ぜひ覚えておきましょう。
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